全国高校体育連盟は26日、オンラインで臨時理事会を開き、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、8月に東北から九州までの21府県で分散開催予定だった全国高校総合体育大会(インターハイ)の中止を決めた。これに伴い、県高校総体も実質的に中止が決まった。インターハイ、県高校総体ともに中止になるのは史上初。かつてない事態に津軽地方の選手や関係者らからは「やり切れない」「受け止めるしかない」と落胆が広がった。
 県高体連は24日の理事会で、インターハイが中止になった場合、県高校総体を中止し、各専門部に代替大会の開催方法を検討するよう要請することを申し合わせていた。県高体連は27日に対応を協議する東北高体連緊急常任理事会後の28日にも、県高校総体中止を正式に発表する。
 前回、県高校総体ソフトテニス男子団体で7年ぶりの優勝を果たし、連覇を狙っていた弘前実業高校の葛西伶音主将は「今までお世話になった人にプレーを通じて感謝を伝えたかったが、その場面が失われやり切れない。みんなもそう考えていると思う。県高校総体も連覇したかった」とし、「地区大会でも良い。観客席の間を空けるなど安全を確保した上で無観客とはせず、感謝を伝える場を設けてほしい」と切望した。
 昨年のインターハイ剣道女子団体で準優勝した東奥義塾を率いる伊藤敏哉監督は「命が大事。受け止めるしかない」としつつ、「インターハイは3年生にとっての集大成。前々回は3位、前回は2位で、今年こそ優勝したかった。3年生に対して、将来この経験が糧になるような指導をしていきたい」と力を込めた。また主要スポーツ大会が次々と中止に追い込まれていることから「(競技にかかわらず)県内の子も県外の子もスポーツ推薦で大学に行きたい子は苦労をすると思う」と懸念した。
 今年度のインターハイは、十和田市で相撲の開催が予定されていた。県高体連相撲専門部の藤本久美委員長(木造)は「専門部としてこれから大会の準備をお手伝いするところだった。(本県開催がなくなり)生徒も悔しがっているだろう」と話した。県高体連が要請する予定の代替大会については「相撲は濃厚接触がある競技。5月の顧問会議で安全にできる方法を協議したい。生徒にやらせてあげたいという思いは、顧問みんなが同じだと思う」と語った。ただ、「3密」が避けられない競技だけに、ハードルは決して低くはない。
 インターハイの中止は、同時期に甲子園球場で予定される全国高校野球選手権大会の可否決定に影響する可能性がある。また、日本中学校体育連盟も8月に予定している全国中学校体育大会の中止を今月末にも発表する見込み。
【写真説明】昨年の全国高校総体総合開会式で入場する本県選手団=鹿児島市・鹿児島アリーナ、2019年7月27日