青森市のIT企業「フォルテ」(葛西純代表取締役)は、同社の人工知能(AI)カメラを活用して、来場者の顔認証やマスク着用の有無、体温を自動検知するシステムを開発した。5月中旬の提供開始を予定している。葛西代表取締役は「病院やスーパーといった、日々新型コロナウイルスの感染リスクを背負いながらも社会のキーパーソンとして働く人たちの不安を取り除きたい」と話している。
 開発したのは「感染可能性者隔離誘導システム」(仮称)。設置場所はスーパーやコンビニ、病院、学校などを想定。温度感知センサーと顔認証技術、AI技術を組み合わせることによって、施設の入り口などに設置した場合、訪れた人が登録者か無登録者かの確認やマスク着用の有無、37・5度の熱があるかなどを瞬時に識別できる。新型ウイルス感染の疑いがある人であれば、すぐに別の場所へ隔離させることも可能。学校であれば不審者のチェックといった防犯効果も期待できる。
 同社はシステムを取り入れた製品を今月中に商品化する。製品は入り口やゲートにタブレットのカメラを置く「タブレット方式」と、複数人を同時に認識する「ネットワークビデオレコーダー方式」の2種類。いずれも検知から、結果が画面に表示されるまでのタイムラグはわずか1秒という。
 価格はタブレット方式が20万円以下、ネットワークビデオレコーダー方式は50万円以下を予定。すでに県外の大手スーパーや県内の病院などから問い合わせがあり、実装実験を行った後に導入する。葛西代表取締役は「施設によって条件が異なるので、しっかりと効果を発揮させるためには実装実験が必要。AIを活用して感染リスクを可視化することで、人々の不安解消につなげたい」と話している。

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