新型コロナウイルス感染拡大予防のため多くの小中学校が休校する中、つがる市の育成小学校(相馬準一校長)が遠隔授業を始めた。会議や通話などができるソフトウエアと動画を送受信、共有できるアプリを使い、5、6年生が平日それぞれ2こまを受けている。全校児童32人で複式3学級の小規模校である特性を生かした形で、学力保持と学習進度の確保に役立っている。
 遠隔授業は普段の複式授業にICT(情報通信技術)機器を活用している5、6年(10人)担任の前多昌顕教諭(49)が実施し、市内の全小中学校が臨時休校に入った22日に始めた。使用したのは会議や通話、チャットなどができる「Microsoft Teams」と動画を送受信できる「Flip grid」。
 現5年生6人は昨年から前多教諭の下でアプリを活用しており、操作に習熟している。加えて事前に保護者に各家庭のインターネット接続環境などを聞き取りした結果、遠隔授業が可能で理解も得られたため実施に至った。
 24日に行われた5年生の算数では、三角形の三つの角度の和を使って角度を求める課題に挑戦。導入場面では前多教諭の説明を児童がオンラインで同時に聞き、解き終わった問題の画像をソフトウエア上に提出して評価を受けた。前多教諭は「SNSを使う上での倫理観も教えられる」と利点を紹介した。
 5年の盛柚羽さんは「休校中でも学力が落ちないのでいい。1人で勉強するのと比べて分からない時に先生にすぐ聞くことができるところがいいと思う」と話した。
【写真説明】パソコン画面上の児童に向かって授業をする前多教諭