「北海道・北東北の縄文遺跡群を世界遺産に」―。そう願いを込め、田舎館村の川部西ケ丘保育園(鈴木礼子園長)で作られていた大型のたこが、このほど完成した。藤崎町のねぷた・たこ制作所「高木工房」の高木俊雄代表が組み立てと墨書きを行い、年長児5人が色付けを担当した。同園によると、直近で揚げる予定はないが、いずれ風の強さなどの条件がそろったら揚げてみたいとしている。
 園児たちに縄文文化を知ってもらい、縄文遺跡群の世界遺産登録へ向けて機運を高めようと、高木代表が取り組みを考案。骨組みや墨書きが完成した状態で同園に搬入後、16日から園児たちが色を塗り21日に完成させた。
 たこは縦約2・3メートル、横約1・6メートルで、和紙24枚分を使用している。縄文時代の土偶や土器、ヒスイの飾りなどの出土品が園児たちによって色彩豊かに描かれている。
 制作に加わった工藤瑚夏ちゃん(5)は「土器の絵に色を塗ることができて楽しかった。今度は空を飛んでいるところを見てみたい」と声を弾ませた。
 高木代表は「たこ作りを通じて、(縄文遺跡群の世界遺産登録を)後押しする機運を高めてくれれば」と期待を寄せた。
 たこの写真は、「登録お願いします」の文字を入れた園児たちの塗り絵とともに、パリの国連教育科学文化機関(ユネスコ)本部と東京都の同日本協会連盟へ郵送する。
【写真説明】完成した大型たこの前で笑顔を浮かべる園児たち