「津軽杜氏(とうじ)が南部の酒米で造った限定日本酒が登場」―。黒石市の鳴海醸造店(鳴海信宏社長)は、珍しい県南地方産の酒造好適米「吟烏帽子」を使った日本酒「稲村屋吟烏帽子50」を21日から県内外の同社特約店で限定販売する。
 商品は一升瓶(1・8リットル、600本)が税込み4400円、四合瓶(720ミリリットル、800本)が同2200円。精米歩合50%でアルコール度数は16度。
 吟烏帽子は、県南地域の酒造メーカーや生産者の要望を受けて、県産業技術センター農林総合研究所が開発した。冷涼な地域での生産に適した酒米で、開発に10数年を要したという。昨年は県南地域の4社が商品を開発。評判を聞いた鳴海社長が吟烏帽子を入手し、酒づくりを進めた。
 「初めて造ったので手探り状態だったが、いい米だと実感した」と鳴海社長。完成した「稲村屋吟烏帽子50」は、新緑の森のような香りでジューシーな味わい。やや辛口で新酒の荒々しい感じも受けるが、上品な甘みが酒の調和を整え、余韻はキレが良いという。4月の旬といえば貝類なので、アサリの酒蒸しといった貝料理のほか、すき焼きなどの鍋物との相性が抜群だという。
 鳴海社長は「ご家庭でしみじみと味わってもらい、南部と津軽の良さを感じてもらいたい」とPRした。
【写真説明】県南地方の酒米を使った新商品を味わってほしいとPRする鳴海社長

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