新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、県高校野球連盟(赤井茂樹会長)は20日、春季県高校野球選手権大会兼第67回春季東北地区高校野球大会予選会の中止を発表した。これにより、全都道府県の春季大会が中止となった。貴重な実戦の機会が失われることになり、津軽地方の選手や関係者からは残念がる声が聞かれた。
 大会は5月4~11日に地区予選、12日に組み合わせ抽選会、16日に八戸長根球場で開会式が行われる予定だった。
 県高野連は当初、無観客試合で開会式を行わないなど感染拡大防止に努めた上で開催する方針だった。しかし、今月11日に東北大会の中止が決まったことなどを受け、17日に常任理事の臨時会議で中止を決議。20日までに各加盟校などから同意を取り付けた。
 7月の第102回全国高校野球選手権青森大会は現時点で開催予定。春季大会の準々決勝進出校に与えられるシード権については今後、複数の案を検討する。
 青森工高で発表した赤井会長は「球児たちはオフシーズンも練習に励んでおり、中止は残念だ。ウイルスの終息は見えないが、体力の維持などに取り組み、夏の甲子園の予選に向けて頑張ってほしい」と述べた。
 弘前東高校の蝦名温人主将(17)は「ウイルスが原因なので誰も悪くない。ただ、自分たちになぜこのようなことが起こるのかという思いはある」とし、「夏の大会まで中止が決まったわけではない。『この春があったからこそ勝てた』と言えるよう、夏に懸けるためベストの状態に持っていくだけ」と前を向いた。
 同校父母会会長の成田貴仁さん(41)は「慎重な判断をしてくれたと思う」と理解を示しつつ、「夏の大会をやるために今は我慢するという捉え方。この状況で例年通りの試合ができるとは思っていないが、どういう形であれ選手が試合できる場を設けてほしい」と強調。「この目で選手たちを見届けたいが、無観客試合もやむなし。今は夏の開催に希望を持って頑張るしかない」と話した。
【写真説明】春季県大会の中止を発表する赤井会長(左)ら