弘前大学教育学部卒のイラストレーター「もなか」こと中村文香さん(30)=むつ市出身=が漫画を手掛けた書籍「イラスト図解 寿司ネタ1年生」が、宝島社(本社東京)から出版された。弘前市の企業に所属するイラストレーターも制作に協力し、編集担当者も同市出身という弘前に縁のある一冊となった。いわゆる「回らないすし店」へ行くための入門書として、基礎知識と楽しみ方を初心者に分かりやすく解説している。
 すし店へ行く際に覚えておくべき知識とマナー、すしネタなどを漫画やイラストで紹介。中村さんと、魚介類図鑑ウェブサイトを主宰する藤原昌高さんの共著で、弘前市のゲーム制作会社「エイコードバンク」に所属するイラストレーターの須藤むらさん、茶樫てるさんもイラスト作画と漫画アシスタントとして協力した。
 書籍関係の仕事としては、デジタル環境による漫画制作が初めてだった中村さん。発色の調整などに苦労したというが、「おすしのイラストはどれもおいしそうに見えるように努めたので、ぜひご覧いただきたい」と話す。すしネタをもとにしたキャラクターたちも個性が出るよう性格やデザインにこだわり、「お気に入りの子を見つけていただけたら」とにっこり。
 宝島社の担当編集で弘前市出身の渋谷祐介さんは「たまたまだが、結果として弘前に縁のある本になった。地元の書店にもぜひ応援してもらいたい」と話す。新型コロナウイルスの感染が拡大する中での発売となってしまったが、「すし店に行くのが楽しみになる本。事前に読んでもらい、ウイルス禍が落ち着いた後にすし店巡りを楽しんでもらえれば」とした。
 中村さんも「外出自粛や経済の落ち込みなど暗いニュースが続く中、皆さんの気晴らしに少しでもなれば幸い」と勧めている。
 同書は四六判、オールカラー208ページで定価1200円(税別)。
【写真説明】「イラスト図解 寿司ネタ1年生」の漫画を手掛けた中村さん