中泊町博物館の春の企画展「東京オリンピック開催記念―スポーツ大国の群像#中泊―」が18日、開幕した。1928年のアムステルダム五輪に出場し、本県初のオリンピアンとなった陸上選手・井沼清七をはじめ、地元出身者を中心とする関係資料約200点を展示している。
 旧制弘前中学校から陸上競技を始め、戦前の名スプリンターとして知られた井沼。今回は、アムステルダム大会参加の記念品、早稲田大学のチームメートと共にサインした珍しい木製バトン、現役時代の競技日誌、男子100メートル走の本県公認として44年間輝き続けた10秒9の好記録を認める記録章といった多彩な資料が目を引く。
 ロサンゼルス大会の柔道で金メダルを獲得した斉藤仁さん(青森市出身)の柔道着、マラソン関係オリンピアンのサイン入りグッズも紹介している。
 名力士も多数輩出している中泊。大相撲のコーナーには、明治時代に活躍した元幕内十三ノ浦の明け荷、昭和後期に実力者として鳴らした元関脇出羽の花の敢闘賞トロフィー、全日本力士選士権大会を2018年に制した現役の阿武咲関の優勝杯が並ぶ。
 齋藤淳館長は「中泊には優れた選手や力士のDNAが脈々と続いていると思う。本来は五輪イヤー記念としたかったが、来年に向けムードを高める企画にしたい」と話した。
 月曜・第4木曜日・祝日休館。会期は6月21日までの予定だが、新型コロナウイルス感染防止対策で変更となる場合もある。来館者には、マスク着用などの対策を呼び掛けている。
【写真説明】五輪グッズや、地元アスリートの業績を示す資料が展示されている中泊町博物館の企画展(写真上)、本県初の五輪選手・井沼清七像の原型。弘前市出身の古川武治制作(写真下)