県がまとめた2019年のツキノワグマ出没件数は443件(前年比43件増)で、目撃、人的被害、食害のいずれも前年を上回った。今年も4月13日現在で10件(前年同期比4件増)の目撃があり、県は「春先はクマがおなかをすかせている。出合わないようにするため、出没情報に注意してほしい」と呼び掛けている。
 19年の出没件数の内訳は目撃413件(同37件増)人的被害5件(同2件増)食害25件(同4件増)人的被害は5~10月に東通村、平川市、十和田市、深浦町、西目屋村で各1人が被害に遭い、いずれも軽傷だった。
 農作物の被害状況は、19年度(19年4月~20年3月)の速報値で、面積6・7ヘクタール(前年度比1・7ヘクタール増)、金額1610万円(同1110万円増)。被害が少なかった前年度と比較すると大幅に増加した。
 県自然保護課によると、今年は暖冬少雪などの影響でクマが冬眠から早く目覚めた可能性があり、19年を上回るペースで目撃されている。松村浩二課長は「最近は山の中や山に近い地域でクマと遭遇するケースが増えている。特に春先はクマがおなかをすかせているので、極力出合わないようにするため、県のリーフレットを参考にし、出没情報に注意してほしい」と呼び掛けた。
 リーフレットは各自治体の役所・役場や農協に配置している。