大鰐町蔵館のレストラン&カフェバー「WANY」が新商品のスイーツ「おおわに焼き」の販売を始めた新型コロナウイルスの感染が拡大する中、「食で応援できれば」と、町が開発した焼き型を活用し、地元食材を用いた商品作りに取り組んだもの。オーナーの永沢雅寿さん(53)は「『おいしい』でコロナを乗り切ろうと呼び掛けながら、自分自身も奮い立たせたい」と話している。
 おおわに焼きは大鰐産の食材を使ったワニ型のお焼き。町が新名物「大鰐焼き」を作ろうと開発し、無料で貸し出している焼き型を活用した。
 ウイルス禍により弁当の注文が増えたという同店。永沢さんが町内の学校に納品した際、春休み期間中に外出できない子どもたちに思いを至らせ、「町の元気のために何かの形で応援したい」と思い立ったという。弁当だけでなく菓子もあれば喜ぶ人がいるのではと考えていたところ、町貸し出しの焼き型を見つけて飛び付いた。
 商品はデニッシュ生地の中に豆もちが入っており、「サクサク」と「もっちり」の異なる食感が楽しめる。同町にある菓子店のもちと、青森ワイナリーホテル製造のパン粉を使い、大鰐産スイーツに仕立てた。
 親子など家族向けのおおわに焼き制作体験など、食育への活用も考えている。永沢さんは「ウイルスの流行で街の飲食店が閉まっている、寂しい光景が広がっている」と話した上で「Uターンした自分にとって大鰐はにぎやかだった昔のイメージが強い。大鰐の人たちに愛される店になりたい」と、街の活力を生もうとしている。
 おおわに焼きは3個入り500円(税込み)個数限定のため買い求めの際は同店(電話0172―49―1082)への事前連絡を勧めている。
【写真説明】おおわに焼きをPRする永沢さん