新型コロナウイルスの感染拡大を受け、五所川原立佞武多を運営する主催3団体(市、五所川原商工会議所、市観光協会)のトップが16日に対応を協議。大~小型が中心街を練り歩く「従来のスタイル」での開催を見送ることを決定した。ただし、今秋までに収束が進み安全確保が可能となった場合、大型の披露を中心とした特別なイベントを催す可能性に含みを残した。
 佐々木孝昌名誉大会長(市長)、山崎淳一大会長(商議所会頭)、木村吉幸運営委員長(市観光協会長)が同日、非公開で協議し決定した。従来形式での開催見送りは1998年、80年ぶりに大型の市街地運行が“復活”してから初めて。
 ただ、新型ウイルス感染拡大の収束を大前提としつつも、完全中止とはしなかった。この点について、記者会見した山崎会頭は「地域の企業が打撃を受けているが、市民が安心して外出できるようになった時、地域の活力になる支援策やイベントが必要。その旗印が立佞武多だ」と強調。他自治体との違いとして「五所川原の場合、大型3台をすぐ出せる体制があり、短期間でイベントを立ち上げられる」とも述べた。
 また、会見に同席した佐々木市長も「可能性を探り、できるものなら市民のために開催したい」と意欲をにじませた。
 とはいえ、イベントを開催する場合も安全安心の確保が最優先。今後も刻一刻と変わる事態への注視が続き、実現の可能性は微妙と言えそうだ。降雪時期を除外し事前の準備も考慮すると、開催判断の最終ラインは10月ごろになる。
 一方、8月の五所川原花火大会は中止が決定。こちらも今後の状況により、秋までに代替の催事が行われる可能性がある。