深浦町北部の地域医療を担ってきた町営の関診療所(同町関)が今月1日から、1年間の予定で診療を休止した。診療に協力してきた代診医が対応できなくなったことに加え、医師確保のめどが立たなかったことが理由。町内で内科などの治療を行う医療機関が町中心部の深浦診療所(同町広戸)のみとなっており、町は昨年度に続き、関診療所の指定管理を行う医療法人、もしくは個人の医師を募集し、診療再開を目指す。
 深浦診療所の神林友広事務長は15日、本紙取材に対し「関診療所を継続させようとした場合、深浦診療所と共倒れする可能性があった」と話した。
 説明によると、昨年度から深浦診療所は常勤の吉岡秀樹医師と非常勤の山田悦輝医師、2人が学会出席などで不在となる場合は県立中央病院(青森市)からの代診医で対応。関診療所は管理者の山田医師と、津軽地方の民間医療機関からの代診医2人で週3日、午前中のみ診療を行ってきた。
 しかし、関診療所の代診医2人が今年度から対応できなくなり、医療法人と医師の募集にも応募がなく「深浦診療所に医療資源を集中させるしかなかった」(神林事務長)という。現在は吉岡、山田両医師が深浦診療所の常勤となり、代診医の協力で診療を行っている。
 診療休止に併せて、患者233人に紹介状を出したところ、100人余が深浦診療所で診療を継続、残りが隣接する鯵ケ沢町の医療機関に行っている。同診療所への患者送迎は週2回、町北部からのバスで対応している。
 吉田満町長は「関診療所で治療を受けてきた患者にとっては心配と思うが、深浦診療所と鯵ケ沢町の医療機関で対応できるよう支援していきたい」と話した。
【写真説明】今月1日から診療を休止している関診療所