新型コロナウイルス感染拡大防止を図るため、小説家太宰治の生家、五所川原市金木町の斜陽館が15日~5月10日、臨時休館する。関係者によると、約1カ月間の休館は、1998年に太宰治記念館として改装オープン以降初めて。同館の担当者は「残念だが、万が一の事態が起きるとかえって太宰ファンに迷惑を掛ける」とした。
 市と市教委が14日、15日~5月10日に観光施設や物産館などを利用休止すると発表。NPO法人かなぎ元気倶楽部が指定管理する斜陽館、津軽三味線会館も含まれた。今幸樹館長代理は「現状、人の往来がある限りはリスクが高い状態が続く。一刻も早い終息のために受け入れる」と語った。斜陽館近くの金木観光物産館「マディニー」(指定管理者・金木あすなろ商店会)も対象となり、スタッフが一部商品の返送作業に当たった。
 同市中心街にあり、市観光協会が指定管理者を務める立佞武多の館、立佞武多広場も臨時休館に。やはり長期休業は初めてだが、菊池忠館長は「このままだと、今月の客足は昨年の1割未満に落ち込んでしまう。市は賢明な判断をしたと思う。とにかく今は耐えるしかない」と吐露した。
 このほか十三湖中の島ブリッジパーク(キャンプ場など)、市浦歴史民俗資料館、脇元海辺ふれあいゾーン(バンガロー、鰊御殿)も利用休止する。市観光物産課は「大型連休前後に人が集まるのを回避したいとの思い。状況によっては、さらなる延長も視野に入る」と説明した。