黒石市出身の元大工藤野勇さん(青森市)が、黒石市の国名勝「金平成園」内にある旧加藤家住宅の30分の1サイズ模型を制作し、市に寄贈した。約5カ月かけて完成させた大作で、藤野さんは「ぜひ多くの方に見てもらえれば」と話している。
 同園は大石武学流の造園家高橋亭山とその弟子が1902年までに完成させた庭園で、2006年に国名勝に指定された。行楽シーズンに合わせ期間限定で公開されてきたが、所有者が高齢となったため市に無償譲渡。今年度から市が管理運営し、4月中旬から一般公開の予定だったが、新型コロナウイルス感染症防止のため見合わせている。
 藤野さんは過去にも同市に旧南津軽郡役所などの模型を寄贈したほか、平川市の国名勝「盛美園」の模型も同園に贈っている。今回は市から提供を受けた図面や自身が撮影した写真などを基に、ヒバ材やアクリルなどを使って奥行き110センチ、幅140センチ、高さ45センチの作品を完成させた。
 8日に藤野さんと妻トモ子さんが市役所を訪れ、藤野さんが高樋憲市長に目録を贈呈。藤野さんは「完成してうれしい。たくさんの人に見てほしい」と話すと、高樋市長は「大切に使わせていただきたい」と感謝した。
【写真説明】藤野さんが制作した旧加藤家住宅の模型=写真上、高樋市長(左から2人目)に目録を手渡す藤野勇さん(同3人目)=写真下