新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けた弘前公園の完全閉鎖から一夜明けた11日、各出入り口には警備員が配置され、来園者に注意を呼び掛ける様子が見られた。閉鎖に伴う大きなトラブルはなかったものの、警備員からは「バリケードの中に入ろうとする人がいた」といった情報も聞かれ、今後の状況次第で警備体制の拡充などの対応を求められそうだ。
 同日は警備員約15人が各所に配置されたほか、弘前市職員が公園外周や園内を巡回するなど警戒に当たった。
 追手門や東門北門では扉が閉じられた門を撮影する人の姿が目立った北門を担当していた男性警備員(66)は「物珍しいことなので写真を撮る人が多い。ただ、桜が咲く時期と重なったらどうなるか分からない」と、人が滞留する可能性についての不安を口にした。
 同公園が完全閉鎖されたことを知らない人もおり、バリケードの張り紙を見たり、警備員に話し掛けたりしてから引き返す市民らの姿もあった。散歩の道すがら東門を訪れた公園近くに住む男性(81)は「門が閉じていることは知っていたが、午後5時を過ぎたら通行できると思っていた」と困惑した様子だった。
 一方で、バリケードの中に入ろうとする人がいたとの情報も。市立博物館近くを担当した男性警備員(61)によると、同日午前9時ごろ、高齢の男性が杉の大橋前のバリケードを通り抜けようとしていたという。
 男性警備員は「奥さんと思われる女性がやめるよう説得していた。途中で諦めてくれたからよかったものの、人出が増えた場合を考えると危惧している」と話した。

【写真説明】閉鎖された東門の前で、市民からの問い掛けに応じる警備員(右)