弘前市は10日、新型コロナウイルス感染拡大防止のため弘前公園を閉鎖した。例年は国内外から多くの観光客が訪れることから、花見客が詰め掛けることによって市内の感染リスクが高まることを避けるための措置。出入り口や公園内の橋など16カ所にバリケードを設置し、追手門など三つの城門も閉門した。市によると、同公園が1895(明治28)年の開園以来、閉鎖された記録は残っていない。追手門、北門の閉門は開園以来初めてで、東門は1970年以来(催事での一時閉門除く)。閉鎖は5月6日まで。
 10日は午後3時半ごろに東門の閉門を完了した上で東門口をバリケードで閉鎖。順次、追手門と北門でも閉門作業を行い、同6時までにすべての箇所を通行止めにした。閉門後に追手門口のバリケードも閉じ、公園の閉鎖を完了した。
 追手門の閉門時にはその瞬間を見ようと市民や報道陣ら約50人が詰め掛けた。作業中のトラブルはなかった。
 閉鎖箇所や園内には警備員を配置。外堀など公園周辺の通行に際しては滞留を生まないよう立ち止まることや三脚を設置しての写真撮影などを禁止する。
 公園閉鎖について、野呂忠久都市整備部長は「残念で悲しいが、ウイルスの拡散防止のための措置。最終的には一人ひとりの行動に懸かってくる。ウイルス禍を乗り切るために市民の皆さんの協力が必要」、岩崎隆観光部長は「県外の観光客に向けてもウェブを通じた情報発信を引き続き行いながら、拡散防止のご協力をお願いしていく」とそれぞれ述べ、改めて理解と協力を呼び掛けた。
【写真説明】弘前公園北門を閉める作業員=10日午後5時35分ごろ