新型コロナウイルスの感染拡大傾向を踏まえ、津軽の夏の風物詩である宵宮にも中止の動きが出てきた。津軽地方で最も早い宵宮として知られる大鰐町の大円寺と、弘前市内の宵宮の皮切りとなる観音山普門院は10日、相次いで中止を決定。今後の各神社・寺での開催も不透明な状況だ。
 「大鰐町の大日様」の愛称で知られる大円寺は今年、29日宵宮と30日大祭に合わせて露店が境内に立つ予定だったが、いずれも中止とした。堤景瑞住職は「地域の方々が楽しみにしており非常に心苦しいが、現状を踏まえると開催は難しいと総代会の中で判断した」と話した。
 「山観」の通称で親しまれる弘前市の観音山普門院(白澤雪俊住職)は5月9日に宵宮を予定していたが、「新型ウイルスの状況が5月上旬にどうなっているのか分からず、地域の安心を考えて中止を決めた」と話した。
 弘前露店商業組合によると、今年の津軽地域の宵宮は10月10日まで各地の神社・寺で予定されているが「今後の開催は各神社、寺の判断を待つ状態」としている。