県などは9日、県内で新たに2人の新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表した。1人は青森市の50代男性会社員。7日に感染が確認された40代男性会社員の濃厚接触者で、東北電力ネットワーク五所川原電力センターの同一フロアで働いていた。もう1人は十和田市の認知症高齢者グループホームに入居する80代女性で、同市での感染確認は初めて。県内の感染者は14人となった。
 50代男性は3月30日に倦怠(けんたい)感の症状が出て、4月3日から37・5~38・0度の発熱が続いたため、5日に市内医療機関を受診。家族が帰国者・接触者相談センターに相談し、センターは「処方された薬を飲んでも改善が見られなければ再度センターへ相談を」との旨を伝えたという。
 7日に同僚の感染が判明したことから、家族が再度センターに相談。男性は8日に帰国者・接触者外来を受診し、9日にPCR検査で陽性が判明した。近く市内の感染症指定医療機関に入院予定。
 男性は五所川原市に単身赴任しており、週末になると自宅のある青森市で過ごしていた。3日まで出勤し、週明けの6日以降は仕事を休んで自宅で静養していた。
 同社によると男性は事業所内の管理業務に就いており、2月上旬から勤務時にマスクを着用していたという。
 現在特定している濃厚接触者は妻と子の2人で症状は見られず、今後PCR検査を行う。男性を診療した医師にも検査を受けてもらう方針。その他の濃厚接触者は調査中。
 県などは、40代男性と濃厚接触の疑いがあるとして、50代男性を含む職場の従業員14人を特定済み。残り13人は現時点で症状がなく、五所川原保健所が健康観察を行い、必要に応じてPCR検査を行う方針。40代男性の妻はPCR検査で陰性だった。
 同じ職場で感染者が確認されたことについて、大西基喜県感染症対策コーディネーターは「2人はほぼ同時の感染にみえ、第三者から感染した可能性がある。同時期に発症したと考えると、感染経路は職場内もしくは仕事の付き合いという線が今のところ強い」との見解を示した。
 十和田市のグループホームに入居する80代女性は2日に37・4度の発熱、3日も発熱とせきの症状があり、市内医療機関を受診。レントゲンで肺炎状態と確認された。発熱が続いたため7日にホームから連絡を受けた市内医療機関が帰国者・接触者相談センターに相談し、帰国者・接触者外来を受診。PCR検査により9日、陽性が判明した。8日から市内の感染症指定医療機関に入院している。
 女性に海外や県外への移動歴はなく、少なくとも3月以降はホーム内で過ごしていた。入居者には1人部屋が割り当てられており、女性は日中、共有スペースで過ごすことが多かったという。
 ホームでは職員16人が働いており、入居者は女性以外に17人。県と管轄の上十三保健所は濃厚接触者の特定を急ぐとともに、この33人のPCR検査を急いでいる。他に濃厚接触者がいるかどうか調べを進める。
 クラスター(感染者集団)化の可能性について、大西コーディネーターは「まだ調査が初期段階。今の段階では何とも言えない」としつつ、感染経路について「(女性が)どこかに行って(ウイルスが)うつってきたというものではないので、基本的に(職員や他の人など)外からの人が持ち込んだものと考えている」と話した。
 また県は、3月30日に五所川原保健所管内で感染が確認された20代男子学生の濃厚接触者の特定が完了し、男子学生の父のみであることを発表した。

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