新型コロナウイルス感染拡大を受け、弘前市は10日夕から5月6日まで弘前公園を閉鎖する。花見客で密集する場が市内の感染リスクを高める危険性があるため、出入り口など14カ所を通行止めにし、園内全域の立ち入りを禁止。外堀など公園周辺でも立ち止まっての花見、三脚を用いるなどした写真撮影を制限する。
 追手門口などにバリケードを設置し、公園への進入を遮断。三つの城門も閉じる。10日は午後3時に東門口を閉門。午後6時に追手門と北門を閉門した上で各所を通行止めにする。
 9日は、例年多くのカメラマンが集まる春陽橋の周辺などでバリケードの設置作業が行われたほか、人の滞留につながる追手門口などでの立ち止まりや、三脚の設置などを禁じる立て看板が設置された。
 園内閉鎖を翌日に控える中、カメラを携えて園内を散策していた平川市の主婦(30)は「桜が咲いていないのは分かっていたが、たまらず来た。弘前公園で撮影するが、桜は特別。今年はそれが見られないのがいまだに信じられない」と名残惜しそうだった。
 毎朝園内を散歩している弘前市の男性(72)は「閉鎖は残念だが、人は来ない方が絶対いい。弘前から感染者を出さないことが第一」と話した。
【写真説明】厳重なバリケード設置工事が行われている弘前公園の春陽橋口=9日午後2時25分ごろ