東京都に流通する機会が少ない旬の県産食品や工芸品などを扱うセレクトショップ「DAITADESICA(ダイタデシカ)フロム青森」が13日、東京都世田谷区代田3丁目にオープンする。県内14市町村の150を超える商品を販売予定で、経営する黒石市のアグリーンハートの佐藤拓郎代表取締役は「食を通じて青森を発信する拠点となれば」と意欲を示している。
 ダイタデシカフロム青森は、小田急電鉄が昨年4月から運営する複合施設「世田谷代田キャンパス」に出店。「いただきますでつながる、自然な暮らし」をブランドコンセプトに掲げ、県産の自然栽培米や生鮮農産物、魚介加工食品などの産直販売を行う。
 同複合施設にはこのほか、東京農大のアンテナショップとオープンカレッジ、地域密着型レストランなども入居。ダイタデシカフロム青森の出店により、「食」を通じたコミュニティー形成に一層の期待が掛かる。
 9日は、佐藤代表取締役をはじめ、同店の立ち上げなどに協力した弘前市内5企業の代表らが市役所に櫻田宏市長を訪ね、出店を報告した。
 “農音楽家”のTakuron(タクロン)としてテレビ番組でも活動する佐藤代表取締役は「農業や漁業などの現場を130カ所以上見てきたが、こだわりを持っておいしい物を生産していても発信が足りず売り上げにつながっていなかった。ひとまとめにして宅配などができれば良いなと思っていた」と出店の経緯を説明。「新型コロナウイルスの影響で世の中は自粛ムードだが、できる限りの食を提供したい」と意気込みを語った。
 櫻田市長は「顔の見える農業で、生産者の思いの一つ一つが消費者に『物語』として伝わっていけば」と期待した。
【写真説明】「食を通じて生産者と消費者をつなげ、青森のファンを作りたい」と語る佐藤代表取締役