東北電力と子会社の東北電力ネットワークは8日、新型コロナウイルスの感染が7日に確認された青森市の40代男性は、同ネットワーク五所川原電力センターの社員であると発表した。男性は事務系の内勤管理職で一般客との接触機会は少ない。感染を受け、同センターと、男性が業務で訪れた深浦サービスセンターを8日から閉鎖し、男性以外の両センター全従業員計58人を自宅待機とした。このうち、男性と同じ五所川原勤務の男女2人が発熱やけん怠感の症状を訴えているという。
 東北電グループで感染者が確認されたのは今回が初めて。
 東北電ネットワークや青森市によると、男性は五所川原市に単身赴任中で、週末に青森市の自宅に戻っていた。3月12~15日は家族旅行で宮城県を訪問同16日以降(23日を除く)は同センターで通常勤務に当たっており、17日に同ネットワーク深浦サービスセンターを業務で訪れた。
 宮城旅行から戻った同16日以降は県外に出ていない。22~26日に青森市の実家に帰省していた宮城県在住の大学生の娘は、健康観察期間の2週間が過ぎたが、現在症状はないという。男性は29日に発熱などの症状があり、30日以降は仕事を休み、4月7日夜に入院。8日朝時点の容体は36・4度の平熱でせきはなく、状態は安定しているという。
 感染確認を受け、同ネットワークは8日から両センターを閉鎖し、五所川原54人、深浦4人の計58人の従業員を自宅待機に。職場で症状がある男女2人は6日から休んでおり、青森市によると、このうち男性は同市在住の50代で、濃厚接触者の可能性があるとみられ、PCR検査を行う方針。
 県庁で記者会見した同ネットワーク青森支社の橋本誠副調査役によると、両センターで受け持っていた配電線保守管理などの業務は近隣の事業所でカバーする方針で「引き続き電力の安定供給に向け、感染拡大防止に努めながら取り組んでいく」と述べた。