弘前大学の東信行教授は17日、県内の農作物被害で問題になっているカラスの行動域調査の中間結果を報告した。昼間と夜間では滞在場所の利用方法が異なるほか、種類によって移動距離が広範囲になることが分かった。
 同日、青森市内であった県鳥獣被害防止対策地域連携会議で説明した。
 行動域調査は、カラスを追跡して行動範囲や移動距離などの情報を把握することで効率的な被害対策に反映させることが目的。県の委託を受けた東教授が2018~20年度(18年度は試験調査)の結果を踏まえ、県に助言する。ハシボソガラス、ハシブトガラスの2種類の計26羽を対象にタグと全地球測位システム(GPS)を付け、昨年1~12月に放鳥して日周や季節ごとの行動を追った。
 中間報告によると、昼間(活動時)は住宅地にいることが多く57%、果樹園20%、ジュース工場などの「その他の建物」17%と続いた一方、夜間(寝ぐら)は商業地58%、住宅地26%、大学病院などを含む「その他の建物」12%となり、昼間と夜間で滞在場所が異なった。
 移動距離は種類で異なる傾向が見られた。弘前市で放鳥した場合、ハシボソは黒石市や平川市など近隣市町村までを行動範囲としていたが、ハシブトは越県し大館市まで移動する個体もあった。
※詳しくは本紙紙面をご覧ください。