年末年始に家族が集まったら、出てくるのはやはり「当物(あてもの)」―。津軽で戦前から伝わるくじ付き駄菓子「イモ当て」「大王」を作り続けているのが、弘前市の佐藤製菓だ。初代社長佐藤助一さん(享年87)が10月に死去し、後を継いだ長男の力雄さん(57)は「津軽の伝統菓子を後世に伝えたい」と、年末を控えた1年で最も忙しい時期に奮闘を続けている。
 当物はくじ引きをして大きい菓子(親)や小さい菓子(子)を当てる菓子。青森市周辺は「あん玉」が有名だが、弘前市周辺は「イモ当て」「大王」が一般的だ。甘いものが少なかった時代、町の駄菓子屋で子どもたちが楽しむ姿が見られた。
 弘前市内で当物を作る店は姿を消し、現在は1952年創業の佐藤製菓のみ。当物を扱う駄菓子屋も町から消えたものの、盆や正月に当物で楽しむ習慣は残ったことから、12月は佐藤製菓で最も忙しい月となっている。
【写真説明】大王の型を手にする力雄さん。細かな模様は力雄さん自身が彫り込み、納得のいく型に仕上げた

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