「岩木の漬物」を次世代に―。かつてブランド化され、高い知名度と人気を誇っていた弘前市岩木地区の漬物の伝承に向け、市は今年度、レシピ動画を作成しホームページで市民らに公開する取り組みを行う。作り手の高齢化により、消滅の危機にある津軽の味と技を受け継ごうという取り組みだ。
 市によると、岩木の漬物は、1969年に旧岩木町農協婦人部が地元農産物と無添加にこだわり立ち上げた「ふるさとの味を作る会」がブランド化し生産。約30種類もの漬物を出荷していた時期もあり皇室にも献上するほどだったが、会員の高齢化などで組織は2009年に解散、現在指導を行える元メンバーは、鳴海ていさん(86)だけになっている。
 市は岩木地区の日本で最も美しい村づくり岩木協議会の事業として、昨年度から「岩木の漬け物伝承講習会」を開催。今年度は今月6日、鳴海さんを講師に第1回の講習会を開き、同地区の住民や飲食関係者ら14人が参加して「大根のにしん漬」作りに挑戦した。
 今年度は講習会に加え、昨年度作った「赤かぶの千枚漬け」や「高菜の葉くるみ」なども加えた候補の中から、二つ程度を選び鳴海さんが作る様子をレシピ動画にまとめるほか、ほかの漬物についてもレシピを市ホームページで年度内にアップしたい考え。
【写真説明】「岩木の漬け物伝承講習会」で技術を教える鳴海さん(右)=写真上、大根のにしん漬=写真下

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