弘前市は、労働力不足が続く農業分野で障害者の働き口を確保する「農福連携」の試行的な取り組みを、リンゴ生産の現場で進めている。2018年度に始めた施設外就労の試行モデルに加え、19年度は新たに黒星病対策の一つである耕種的防除の取り組みがスタート。農福連携による課題解決の方策を模索している。
 今年度は、近年多発するリンゴ黒星病に対する新規薬剤の登録が待たれる中、菌密度の低下に効果的な耕種的防除が、農家の高齢化や人手不足を要因に普及していない現状に着目。耕種的防除は、感染源となる落ち葉をかき集め、土に埋めたりすき込んだりするが、作業は障害者にも比較的容易であると思われることから農福連携に絡めて企画。耕種的防除に要する雇用に対し、市は今年度から人件費など対象経費の半額を助成する補助金も用意しており、障害者にも適用される。
 3日は同市高杉の水島定美さん(70)の園地で、市内の3福祉事業所の利用者12人が作業に従事。水島さんの指導の下、熊手を使って手際よく落ち葉を集め、園地に堀った穴まで運ぶ作業を根気強く繰り返した。
【写真説明】人手不足のリンゴ園地で、障害者が黒星病の感染源となる落ち葉を集めるなど耕種的防除の作業を行った弘前市の農福連携事業

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