大型の台風17号は22日に東シナ海を北上した。23日には温帯低気圧に変わるとみられるが、強い勢力を維持したまま同日夜から24日未明にかけて本県に最接近する見通し。本県産業に甚大な被害をもたらした1991年の台風19号(通称りんご台風)と予想進路が似ていることから、被害防止対策を講じる農漁業者の姿が見られたほか、自治体も対応に追われた。
 青森地方気象台によると、台風17号は23日に日本海を北東に進み、午後3時までに温帯低気圧に変わるとみられる。23日の最大瞬間風速は津軽と下北の海上で35メートル、陸上で30メートル。午後6時までの24時間予想雨量は多いところで80ミリに達し、その後もまとまった雨が降ると予想される。
 22日は各地で農漁業者が台風対策に追われた。弘前市悪戸のリンゴ農家田澤由美子さん(59)は、昨年は台風21号などの影響で傷果が多かったことから「傷が付いたり落ちたりするよりはまし」と「トキ」を早めに収穫。「りんご台風と進路が似ているので心配。少しでも進路がそれることを祈るしかない」と話した。同市清野袋でトマトをハウス栽培する齋藤雄司さん(43)は、強風に備えハウスを覆う日よけ用のブルーシートを撤去。「進路がりんご台風に似て嫌な予感。多少なりとも勢力が弱くなれば」と不安げな表情。
 県道路課は22日、落石や土砂崩壊などの恐れがあるとして、県道西目屋二ツ井線(西目屋村砂子瀬―秋田県境、約14・8キロ)、同岩崎西目屋弘前線(深浦町西岩崎山―西目屋村暗門、約43・3キロ)について同日午後5時からの全面通行止めを発表した。解除は24日正午の予定。
【写真説明】台風17号が近づく前にリンゴを収穫する生産者の姿も見られた=22日午前11時20分ごろ、弘前市悪戸

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