13日午前6時20分。弘前市清原2丁目の取上児童公園を訪れると、お年寄り15人ほどがおしゃべりに興じていた。中には雲梯(うんてい)にぶら下がって背伸びしたり、ジョギングをしたりする人も。何の集まりだろうか。
 時計の針が30分に差し掛かろうとしたころ、おもむろに「始まるよ」と声を掛け合い、みんなが輪になった。中心にあったのは一つのラジオ。澄み切った早朝の公園に響きわたる軽快な音楽に乗せ、ラジオ体操が始まった。聞くと4年以上にわたり、雨の日も雪の日も一日も休むことなく続いているという。
 同市取上の鹿野甚悦さん(87)が近所の女性2人と一緒に健康のため始めたところ、口コミなどで広がり近隣住民が町会を越えて集まるようになった。初めは顔も名前も知らない間柄だったが、同じ時間を過ごすうちに自然と打ち解けていった。
 体操前に公園のごみ拾いをしたり、体を動かした後にモーニングコーヒーを楽しんだり。収穫した野菜を贈り合うこともあれば、冬には温泉に出掛けるなど体操以外での交流も盛んだ。
 鹿野さんは「おしゃべりと体操が健康につながっている。町会を越えた参加者も大歓迎」とのこと。興味があれば、早朝の取上児童公園を訪れてみてはいかが。
【写真説明】爽やかな空気の中でラジオ体操をする参加者たち=13日、取上児童公園