弘前大学農学生命科学部生物学科発生・生殖生物学研究室の小林一也准教授(48)=生殖生物学=の研究グループが、無性と有性の二つの生殖様式を有する扁形(へんけい)動物プラナリアについて、様式転換の仕組みを解明する第一歩とも言える遺伝子カタログを作成した。これを基に、アミノ酸トリプトファン代謝の産物であるセロトニンが卵巣をつくる誘導因子であることを突き止めた。原始的なプラナリアから動物の生き残り戦略である生殖を考えることで、今後の多様な生物の幹細胞制御や生殖細胞形成のメカニズム解明に貢献することが期待される。
 プラナリアは、全国の淡水の川や池に生息する体長1センチ程度の扁形動物。これまでの研究で、分裂・再生による無性生殖と、他個体と交配する有性生殖の二つの生殖様式を使い分ける個体がいることが分かっている。
 今回の研究は小林准教授、同研究室の関井清乃研究員(36)、総合研究大学院大学博士課程の頼本隼汰さん(24)らの研究グループが2015年から行ってきた。
 研究成果は今春、国際科学誌「Scientific Reports」に掲載された。
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