弘前市の岩木山麓に位置する常盤野小・中学校。通学区域を問わず市内のどこからでも転入学ができる「小規模特認校」となってから1年が経過した。学区外からは、スタートの昨年度は13人、今年度は3人が転入学し、現在の児童生徒数は19人と制度導入前の約2倍に。課題だった飛び級の複式学級は解消するなどの効果が表れている一方、今後も継続的な児童生徒の確保が必要となっている。
 同校は1952年に開校。豊かな自然を生かした体験が豊富であり、市内で唯一小学校と中学校が同じ校舎にあって学年の枠を超えた活動も活発だ。一方で児童生徒数の減少は進み、近年は10人前後、2015年度からは10人を切って統合が検討されたが、他小中学校からの距離が遠いことや同校の持つ特色を生かすため、同市では初めて、県内でも2例目となる小規模特認校制度が導入された。
 同校は、スキー大会の開催や特産の嶽きみの栽培、ワラビ採りなど豊かな大自然をフィールドに学ぶことができる貴重な場所。学校に地域住民が関わる機会も多く、今月2日に開かれた運動会には児童生徒19人に対し全体の参加者は100人を超え、地元公民館や老人クラブ、また弘前大学の僻地(へきち)教育研究会クローバーの学生らが運営や進行を支えて盛り上げた。
 市教委は小中校をはじめ、幼稚園・保育園などの未就学児童保護者らへのPRを実施。今年度は体験入学説明会を8月27日、9月26日、10月17日に開くことにしている。
【写真説明】運動会には児童生徒数をはるかに上回る地域住民が集まるなどし、学校運営を支えている

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