2000年のノーベル化学賞受賞者で筑波大学名誉教授の白川英樹さんが18日、弘前大学で講演した。白川さんは科学を母国語で学ぶ意義について語り、集まった学生や市民ら約300人が熱心に耳を傾けた。
 講演は「科学を学ぶ~日本語と英語~」と題して行われた。かつて、ノーベル賞受賞後の取材で外国人特派員から「アジア諸国の受賞者の中で日本人が際立って多いのはなぜか」という質問を受けたという白川さん。他のアジアの学校では、生活に立脚した母国語ではない、英語などを使うケースが少なくないといい、作家丸谷才一さんの「言語は伝達の道具だけではなく思考の道具という性格を持つ」という論評などから、「思考の道具として日本語を使ってきた日本人は、英語よりも日本語の方が、より深く自然科学を学び核心に迫った理解ができる」とした。
【写真説明】母国語の日本語で学び、考える力を育む大切さを語った白川さん

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