県は21日、今年のツキノワグマによる人身被害が2011年に並ぶ5件(同日現在)となり、今後も同様の被害発生が懸念されるとして「ツキノワグマ出没注意報」を県内全域に発表した。県は7月、クマの被害状況に応じて注意報、警報を発表することを決定しており、今回が初ケースとなった。11月末まで、クマ出没が確認されている場所には近づかない―といった注意喚起を行う。
 県自然保護課によると、ツキノワグマによる人身被害は12年以降0~3件で推移していたが、今年に入って弘前市や鯵ケ沢町などで5件が発生。「ツキノワグマ出没注意報等発表実施要項」の規定に該当する状況と判断した。
 1992年以降のツキノワグマの出没は06年の8件が最高で、01年と09年、11年が各5件となっている。
 県は各市町村や関係団体などに対し、注意報発表を通知するとともに、ホームページなどを通じて注意を呼び掛けている。同課は「クマの目撃情報をできるだけ確認し、その場所に入らないようにするのが大事。もし入る場合は複数で行動し、音を出しながら歩くなど対策を徹底して」と話した。