弘前城本丸石垣の解体作業が進む天守台の中央部から、銅製のふた付き壺(つぼ。高さ約20センチ、幅約13センチ)が見つかった。約100年前の明治~大正期に天守を曳屋(ひきや)して行った石垣修理の際に地鎮祭が執り行われ、その際に埋め込まれたものと考えられる。壺の中には地鎮祭で使われたとみられる徳利(とっくり)やお猪口(ちょこ)などが収められ、壺が置かれたコンクリート枠の四隅には密教法具「橛(けつ)」が配され、密教僧が当時の儀式に関わった可能性が高い。近代の地鎮祭の遺構は全国でも3、4例ほどで城郭からの発見は初めてとみられる。
【写真説明】天守台中央部の掘り出し作業の様子=写真上=と取り出された壺

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