佐藤天彦(あまひこ)名人(29)に稲葉陽(あきら)八段(28)が挑戦している将棋の第75期名人戦七番勝負第2局が20日、弘前市の藤田記念庭園で始まり、先手番の稲葉八段が29手目を封じて1日目を終えた。
 21年ぶり20代同士の対決が注目されている今期名人戦は、第1局を稲葉八段が制した。本局は名人が巻き返しを、挑戦者が連勝を狙う一番となった。
 同園和館の対局室には稲葉八段、佐藤名人の順で入室。午前9時、対局開始の合図の後、30秒ほど考えて稲葉八段は7六歩と角道を開け、名人は1分余りたってから8四歩と応じた。矢倉模様から定跡をはずれ、午前中に早くも駒がぶつかる力勝負に突入。午後は長考合戦となり、7手しか進まないスローペースに。28手目に名人が7五歩と突くと挑戦者は長考、そのまま午後6時半に封じ手の時刻を迎えた。
 2日目の21日は午前9時に再開し、同日夜にも終局する見込み。
【写真説明】名人戦第2局で初手を指す挑戦者の稲葉八段(左)。右は佐藤名人=藤田記念庭園和館