現在の弘前ねぷたの様式を確立し、美術的価値を高めた一人である日本画家、竹森節堂(1896~1970年)が残した貴重なねぷた絵の草稿(下絵)の数々を紹介する冊子「竹森節堂ねぷた絵草稿」が、弘前市立博物館後援会から刊行された。今なおねぷた絵師の指標とされる節堂の、草稿ながら精緻な描写としっかりした画面構成が目を引く。純粋な武者絵、美人画としても楽しめるという。
 弘前市立博物館が編集する「郷土歴史シリーズ」の第3巻。同館所蔵の草稿から、ねぷた絵の揮毫(きごう)を再開した47年以降の決定稿とみられる72点と、参考図版を収録した。
 鏡絵は「三国志」「水滸伝」が中心。節堂は江戸時代に発行された翻訳本の挿絵に題を求めていた。見送り絵の題材は孫夫人、巴御前など。
 同冊子はA4判モノクロ、21ページ、税込み400円。同館で販売中。掲載草稿の一部は、同館で開催中の企画展「輝け!!館蔵名品BEST40」で展示している。
【写真説明】「竹森節堂ねぷた絵草稿」