弘前さくらまつり(会期・4月22日~5月7日)に合わせ、弘前市では弘前公園の中濠に船頭付きの和船(約20人乗り)を浮かべる社会実験を初めて行う。昨年、中濠ではボート営業を試みているが、今回は船頭がゆったりと船を進め、桜に彩られた水上からの景観を新たな観光資源として売り出せるかを探る。
 28日に市立観光館で開かれた祭りの関係者打ち合わせ会議で、弘前観光コンベンション協会が明らかにした。
 社会実験「弘前公園中濠城船事業」としては今年で2年目。ボート営業は弘前観光コンベンション協会が毎年、同園西濠で行っているが、今年は合わせて、船頭付きの和船を中濠で運行する。
 福岡県柳川市で川下り業を営む「柳川観光開発」から、和船2そうと、船頭をレンタルして実施。利用者には原則的にアンケートに協力してもらい、需要や改善点について探る。
 東内門近くの石橋付近の桟橋から乗り込む。1回につき、乗船時間は20~30分の予定。中濠の和船からは、重厚なたたずまいの国重文・辰巳櫓や赤い欄干の杉の大橋が見られ、桜に彩られた特別な時間が楽しめそうだ。
 同協会の齋藤元伸観光振興課長は「船頭付きで自分でこがなくてもいいので、ゆっくりと中濠から満開の桜を見上げながら、優雅なひとときを楽しめる。普段は見られない角度からの景色をまとまった人数で一緒に堪能できる」と魅力を話した。
 和船に乗り込む際は救命胴衣の着用を義務付ける。
 営業時間は午前9時~午後5時。西濠のボートは桜の見頃に合わせて、時間延長を行う(中濠は行わない)。料金は1人につき、1000円。
【写真説明】福岡県柳川市で行われている“柳川の川下り”。熟練の船頭によるゆったりとしたひとときが今年の祭りで楽しめそうだ(弘前市提供)