弘前市出身で、戦後「国民的作家」と称された石坂洋次郎(1900~86年)の未発表とみられるエッセーの直筆原稿2点が見つかった。石坂の孫の今泉佳子さん(東京都)が昨年、遺品の中から発見し、弘前市立郷土文学館に寄贈していた。文中の記述から、晩年の76年と77年に書かれたと推定される。石坂の幼少期や戦後の弘前の様子、老境に達した自身の心情が記されており、同文学館企画研究専門官の櫛引洋一さんは「弘前にとって価値のある資料」と話している。
 これらは、同文学館で12日から始まる「石坂洋次郎展―『青い山脈』70年―」で一般公開される。
 石坂の没後30年を迎えた昨年、今泉さんが弘前市で10月に開かれた「偲(しの)ぶ会」への出席に当たり遺品を調べたところ、エッセー2点のほか、「オール読物」(50年11月発行)に掲載された短編小説「岡村夫人の愛情論」の書き込み入りの切り抜きを発見したという。
【写真説明】新たに見つかった石坂洋次郎の直筆原稿と、直筆メモが添えられた雑誌の切り抜き

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