西目屋村が全額公費負担する子宮頸(けい)がん予防ワクチンの集団接種が21日、弘前市の沢田内科医院で行われた。全額公費負担の同ワクチン接種は、東北地方で初の実施となる。
1回目の接種日であるこの日は、対象となる女子児童、生徒8人が接種を受けた。今後は予防効果を高めるために8月、来年1月にも同医院で接種を行う。
子宮頸がんは女性特有のがんで、主に性行為によるヒトパピローマウイルス(HPV)感染により引き起こされる。国内では年間約1万5000人が発症の診断を受け、約3500人が死亡しているという。
同ワクチンはHPV感染を予防する効果があり、10代前半での接種が効果的とされる。昨年日本で厚生労働省の承認を受けた。通常、接種費用約5万円は全額自己負担しなければならないため、普及の障害になっているとされる。
この日集団接種を受けたのは、同村の小学校6年生3人と中学1年生5人。ほかにも1人の女子児童が対象となっているが、別の日に個別で接種するという。子供たちは体温や発症経験のあるアレルギーについてチェックを受けた後、左腕にワクチンを接種した。
西目屋小学校6年の竹内郁美さんは「将来子宮頸がんになって死ぬ人もいるけれど、20歳前に受けておけば予防できると聞いたので、受けてよかった」と接種後に語った。
同医院の沢田美彦院長は「家計の負担を考えれば、(全額負担を)やってくれるのはいいこと」とし、「接種を受けたことや、健診について説明を聞くことで、子供たちに予防の大切さを理解してほしい」と、接種を機会にがん予防への関心が高まるよう期待した。
【写真説明】西目屋村の全額補助により行われた子宮頸がん予防ワクチン接種(21日午後)













