2日午後1時14分、弘前大学医学部附属病院のヘリポートに西目屋村の白神山地から秋田県防災ヘリ「なまはげ」で患者1人が搬送された。医師らが懸命の蘇(そ)生(せい)処置を施したが、午後2時ごろに死亡が確認された。同病院の高度救命救急センター本格稼働後、同病院に直接ヘリで搬送されたのは初めて。
 弘大病院や弘前消防事務組合などによると、患者は埼玉県の50代男性。ツアーで白神山地を訪れていた。午前11時15分ごろ、男性は白神山地・暗門の滝の第3の滝から第2の滝への階段を上っている途中、「気分が悪くなった」と言って倒れたという。
 現場にいたガイドや看護師ら3人が交代で心臓マッサージなど蘇生を試み、白神山地ビジターセンターから運んだ自動対外式除細動器(AED)を使用した。AEDは男性が倒れた約30分後に使用されたが、その時はすでに心肺停止状態だった。
 男性が倒れた知らせを受けたアクアグリーンビレッジANMONが119番通報し、通報を受けた同組合員が現場で引き続き蘇生処置を行った。
 県防災ヘリ「しらかみ」は点検中、ドクターヘリは天候により使用できないため、同組合が秋田県防災ヘリ「なまはげ」に出動を要請。午後0時40分に「なまはげ」が現場に到着し、蘇生処置をしながら病院へ搬送した。
 病院到着後もスタッフ10人以上で蘇生処置や治療をしたが心拍が再開できず、午後1時55分に死亡が確認された。死因は心臓性の突然死だった。
 センターの花田裕之副センター長は「事前に(関係機関から)情報が伝わっていたため受け入れはスムーズに対応できた」とした。
【写真説明】暗門の滝付近で男性患者をつり上げる秋田県防災ヘリ「なまはげ」(2日午後1時ごろ、西目屋村・白神山地)