警察庁が13日に発表した2009年の自殺者3万2845人の統計で、青森県は人口10万人当たりの自殺者数(自殺率)が39.4となり、都道府県別では山梨県、秋田県に次いでワースト3だった。県警は自殺を示唆するインターネットの書き込みを監視するなどさまざまな対策を講じているが、県警生活安全企画課は「自殺の原因は単純ではなく、統計の数字に表れない部分も多い。予防には家族や職場の支援が大事」と指摘する。

 県警のまとめによると、本県の09年自殺者数は543人で、08年を30人上回り、3年連続で増加。性別では男性が406人と7割超を占めた。
 年代別では60歳以上がもっとも多く215人(08年比8人増)。50代が127人(同22人増)40代が94人(同11人増)と働き盛りの年代も大幅に増え、40歳以上の自殺者は全体の約8割に上った。一方、未成年は5人(同1人減)、20代は39人(同4人減)、30代は63人(同5人減)といずれも減少した。
 遺書や生前の言動から遺族が推定する動機(複数選択)としては、うつ病なども含む「健康問題」が176人で最多。厳しい経済状況を反映し、生活苦や失業といった「経済生活問題」も139人に上り、職業別でも年金受給者や主婦などの無職者、被雇用者、自営者の合計が全体の9割を超えた。
 県では09年度から、自殺対策緊急強化事業として、相談体制の整備や人材育成、ボランティア・民間団体の活動支援、啓発活動などに取り組んでいる。今年度はさらに青森市の精神保健福祉センター内に地域自殺予防情報センターを立ち上げ、保健師ら各分野の専門家を配置して関係機関のネットワーク強化を図る。県生涯福祉課は「各機関が連携して『気づき・つなぎ・見守り』のシステムを築き、地域全体で自殺者を減らしていきたい」と話している。