2010年度に臨床研修を希望する医学生と研修先となる病院の組み合わせを決める「医師臨床研修マッチング」の最終結果が29日、公表された。県内の13研修指定病院が計129人募集したのに対し62人が決まった。昨年比で3人増え、一昨年と同じ過去2番目。62人のうち弘前大学の学生は46人と、昨年より11人増えるなど好要因が見られた一方、国立病院機構弘前病院は中間発表(10月9日)と同様にマッチ数がゼロのままで、マッチング以外で確保できない場合、研修病院の指定を取り消されかねない状況が続いている。
62人は04年度の65人に次ぐ人数。マッチ数を病院別でみると、弘前大学医学部附属病院が最多の13人だが、昨年比で2人減。次いで八戸市立市民病院は9人で同1人減った。また、青森市民病院は7人、むつ総合病院は8人を確保し、ともに募集定員を満たした。
そのほか津軽地域の病院では、黒石病院が昨年の2人から5人に伸びた。県立中央病院は8人で昨年比1人増。弘前市立病院は2人で同1人増、健生病院は4人で同1人減、西北中央病院は2人で同1人増となった。
62人のうち弘前大学の学生は46人で、県が把握している07年度以降では最多。他大学の学生16人のうち本県出身者は9人だった。
弘前大学の学生が増えた要因について、県医療薬務課の藤岡正昭課長は「弘前大学医学部が学生に地域医療実習を義務付けたクリニカル・クラークシップの成果が考えられる」としたほか、県内に一定期間勤務すると修学資金の返還が免除される医学部特別枠の学生がマッチングに参加してきたこともプラス要因とみている。
一方、国立病院機構弘前病院は5年連続マッチ数ゼロで、08年度からは研修医がいない状態。厚生労働省の省令では、既に研修病院の指定取り消しを検討される対象となっているが、医学生の選択の幅を確保することなどを理由に1年間猶予されている。
同病院の黒田令子初期臨床研修委員長は「マッチング外での確保に努める」と話し、県医療薬務課の藤岡課長は「病院側と協議して今後の対応を考えたい」と述べた。











