来年4月の任期満了に伴う弘前市長選の候補者に浮上している葛西憲之副市長(62)は24日、市役所で相馬●一市長(72)と会談し、市長の求めに応じる形で同日付で副市長を辞職した。葛西氏は市政運営をめぐる市長との考え方の違いなどを辞職の理由に挙げ、市長選については「擁立の動き、オファーがあることも事実。真剣に考えたい」と出馬に強い意欲をにじませた。一方、辞表を受理した相馬市長は「(市長選の相手が)だれでも戦う態勢はつくっている」と強調した。
葛西氏は24日朝、登庁直後に市長室に呼ばれ、相馬市長と1分ほど会談後、副市長室に戻り、辞表を持って再び市長室に入った。その場で相馬市長に辞表を提出、受理された。
この後の記者会見で葛西氏は「活発で前向きな議論ができる体制づくりを進言したが、一蹴(いっしゅう)された」とし、葛西氏を市長選に擁立する動きがあるという報道をもとに「すぐに辞めてくださいということだった」と説明。
全天候型生涯スポーツレクリエーション施設建設をめぐる地元住民への対応で意見がぶつかったことを明かしながら「現市政では前向きで活発な議論が行われる状況になく市政が停滞している。内部から改めるよう努力してきたが、市長の考え方と隔たりが大きい」と辞職に至った経緯を述べ「事情があるにせよ、任期半ばでの辞職について市民に深くおわび申し上げる」とした。
市長選については「擁立の動き、オファーがあることも事実」とし「将来の弘前市を思い、わたしなりの役割、責務、責任がどういったところにあるのか真剣に考えたい」と、出馬に強い意欲をにじませた。
一方、相馬市長は葛西氏から辞表を受理した後、淡々と予定通り公務をこなした。
取材に対し相馬市長は「出馬の可能性を否定しないという報道があった。現職の副市長の立場で許されることではない。市議会9月定例会も終わっておらず、本当にタイミングが悪い」と憤りをあらわにし、市政運営方針をめぐる葛西氏の意見との隔たりについては「わたしの考えに従わないなら辞めなければならない。副市長の役割を分かっていない」とした。
経済界が葛西氏を市長選候補に推す動きに対しては「刷新ではなく、元の市政に戻ることになる」とし「(出馬は)いいのではないか。(相手が)だれでも戦う態勢はつくっている」ときっぱり述べた。
※●は金へんに昌
【写真説明】副市長を辞職後、記者会見する葛西氏(24日午前9時50分ごろ、弘前市政記者室)











