中泊町は町の無形民俗文化財に指定されている「津軽伝統金多豆蔵人形芝居」を保存し、同町の観光振興につなげようと、津軽鉄道津軽中里駅に隣接する元スーパーマーケットの一部を改修し、常設上演会場を整備する。9月中旬の完成を目指しており、小野俊逸町長は「伝統芸能の保存が目的」としながらも、2010年の東北新幹線新青森駅開業を見据え「中泊の観光の目玉になる」と期待を込めた。
町は国の地域活性化・経済危機対策臨時交付金を活用し、敷地を所有する津軽鉄道(本社五所川原市、澤田長二郎社長)の協力を受け、店舗入り口左側の約60平方メートルを改修し、舞台と客席30席ほどの上演会場を造る。総工費は約250万円で、7月下旬から改修工事を行い、9月中旬に完成予定。
「津軽伝統金多豆蔵人形芝居」は、同町田茂木の木村巌さん主宰の「金多豆蔵人形一座」による100年以上の歴史を持つ津軽の伝統芸能。町は今年5月、無形民俗文化財に指定した。木村さんは「町で応援してくれるので頑張らねば。特に子供たちに見てもらい、地域の活性化につなげられたら幸い」と話した。
津軽鉄道終着駅となる津軽中里駅周辺は観光資源がなく、津軽鉄道にとっても地域活性化のため駅周辺整備は課題だった。
今回、町の提案を受け、同社は「特にストーブ列車で往復する観光客にとって、折り返しの津軽中里駅では何も見るところがなかった。金多豆蔵を楽しめれば、思い出づくりになり、誘客にもつながる」と期待した。
町は今後、木村さんや同社と協議し、上演日程や内容などを決めていく。
【写真説明】上演会場を整備する津軽中里駅に隣接する貸店舗











