道南自動車フェリー(本社・北海道函館市)は24日、青森―函館間で高速フェリー「ナッチャンWorld(ワールド)」を7月18日から9月30日まで運航することを決め、国交省へ認可申請した。船を所有する東日本フェリー(本社・同)からチャーターし1日1往復、繁忙期の8月1日―23日は2往復する計画。認可されれば、東日本フェリーが運航をやめた昨年10月末以来、約9カ月ぶりに津軽海峡に高速フェリーが復活する。
 道南自動車フェリーによると、航海時間は漁業関係者らとの協議で休止前より1時間長い2時間45分になるため、運賃を値下げし、旅客でエコノミーが4千円(休止前6500円)、車両で小型車6メートル未満が2万1千円(同2万3千円)。コスト縮減などで定員を大幅に減らし、休止前の800人から450人とする計画だ。
 函館を午前10時45分に出港、折り返しの青森出港を午後2時半とする予定で、2往復になる期間は青森発午前7時、函館発午後8時10分が加わる。
 ナッチャンは、東日本フェリーが一昨年9月と昨年5月に2隻を相次いで就航させ、世界最速、世界最大級の輸送能力という話題性から注目を集めた。しかし、燃料費高騰で収支赤字となり撤退。青函交流や観光振興に一役買っていたため、復活を求める声が上がっていた。
 道南自動車フェリーは「来年度以降の運航は白紙の状態。今回の運航でコスト面や船内サービスなどさまざまなシミュレーションを行い、津軽海峡航路の将来船の在り方を研究したい」(営業部)としている。