昨年8月、青森市浪岡で建設中の「青森市りんごセンター」が全焼し作業員2人が重軽傷を負った火災で、弘前労働基準監督署は13日、弘前市の建設業者2社と現場責任者ら2人を労働安全衛生法違反の疑いで青森地検弘前支部へ書類送検した。また、同センターの再建を進める青森市の担当者に対し、発注者として安全な施工に配慮するよう求める青森市長あての文書を手渡した。
 同署などによると、火災は同センター建設現場で床に揮発性の高い断熱下地剤を塗布した際、直後に冷蔵庫の扉枠の溶接作業を行ったため火花が引火し約1万1千平方メートルを全焼した。今回書類送検された業者らは、同じ場所で行われた作業の連絡調整などを行わないなど、火災の予防に必要な措置を講じなかった疑い。
 一方、同署には青森市の間山良輔農林水産部次長ら担当者3人が訪れ、久末吉一署長が「工事発注者として安全な施工に配慮し設計、工法を」などと要請。これに対し間山次長は「発注者として今回のことを反省している。業者に安全管理を要請し1日も早く再建したい」と話した。
 同市は再建にあたって受注業者の変更は行わず、施設の基礎部分が火災の影響を受けずそのまま利用できるかどうかの調査結果を待って計画を調整する予定だ。
【写真説明】「安全な施工に配慮を」と久末署長(左)から要請される青森市の担当者