中泊町出身で、角界入りが決まった杉山大輔さん(21)=五所商高出―近大=が30日、母校の五所川原商業高校相撲部のけいこ納めに参加し、後輩に胸を貸した。同校先輩の伊勢ケ濱親方(元横綱旭富士)の部屋に入り、来年1月の初場所に前相撲で出る予定の杉山さんは「小学校からのあこがれ。まずは関取になる」と抱負を語った。
 杉山さんは父・拓道さんがコーチを務めた道場で、小学校3年生から相撲を始めた。五所商高時代は、2年生で同校初の県高校総体団体優勝に貢献。3年生ではインターハイ個人8強、国体個人5位になった。近大進学後は昨年の全国学生選手権で準優勝、今年は全国学生個人体重別選手権の無差別級で優勝した。
 この日は、恩返しとして相撲部の後輩に助言もしながら、20番ほどけいこを付けた。みっちりけいこを受けた中泊町出身で同校1年の伏見鴻君(16)は「まわしを取られたら何にもできない。強かった」と話し「大輔さんのように強くなりたい」と瞳を輝かせた。
 けいこを見守った父拓道さん(49)と母量子さん(44)は「健康でけがをしなければいい。まず十両に上がってほしい」と期待。同相撲部の葛西孝彦監督(50)も「本人の夢だった角界入り。あきらめないで実現したことが素晴らしい」と、成長に顔をほころばせた。
 杉山さんは現在183センチ、155キロ。得意は左四つに組んでの寄り。「早く関取になりたい。高校で勝てなかった同学年の豪栄道関と対戦し、どのくらい強くなれたか試してみたい」と意気込んだ。
 杉山さんはけいこの後、中泊町の小野俊逸町長を訪れ、角界入りを報告。来月4日には部屋に入り、新弟子検査に備える予定。
【写真説明】後輩に助言しながらけいこをつける杉山さん(右)