六ケ所再処理工場のガラス溶融炉内で「かくはん棒」がL字に折れ曲がっていた問題で、日本原燃は19日、経過報告書を国に提出した。それによると、原燃は数日中に炉内から棒を撤去した後、炉内ガラスの撤去と内部の調査・観察を行う方針。これらの工程は、来年1月下旬まで約1カ月間を要する見通し。調査後は原因究明と国への報告が必要で、同年2月予定の工場竣(しゅん)工(こう)は絶望的な状況だ。
この問題は、10日に工場の高レベル廃液ガラス固化建屋で、ガラス溶融炉内に挿入した棒の動きが鈍化。棒が炉内で折れ曲がり、内部損傷の可能性が判明した。原燃は翌11日、トラブル等対応要領に基づき、重大性が最も高いA情報として発表した。
かくはん棒の抜き出し作業は、炉上部の原料供給器を取り外し、代わりに棒撤去時、ほかの装置に損傷を与えないよう保護するさや状の管を設置する。この後、炉外に出ている棒の上部を切断、専用の道具を装着させ、クレーンにより数百キロの力をかけ、棒をわん曲させた形で引き抜く。
引き続き、炉内上部を観察し、炉内で固まったガラスを抜き出すため、約2週間かけて熱上げを行う。ガラス抜き出し後は炉の熱下げに約2週間をかけ、この後、炉底部の調査となる。
ガラスの抜き出し作業は、溶融炉内が損傷していても炉の健全性は保たれ、問題はないとしている。
原燃は経過報告書を提出後、青森市の県政記者室で内容を発表。炉内観察後に原因究明を開始することについて、「炉内損傷の可能性があり、内部を見ないうちに原因究明はできない。事実確認してからが実質的スタートとなる」と話した。











