来年の太宰治生誕100年を記念した映画「斜陽」の制作発表会が18日、東京都内で行われた。主演のかず子役の佐藤江梨子さんらキャストが勢ぞろいし、青森市出身で元宝塚の女優凛華せらさんも熱く抱負を語った。

 制作・配給は文学映画を手掛けるカエルカフェで、監督は秋原正俊さん。五所川原市などから資料提供を受け、太宰の斜陽を原作にしながら時代背景を現代に変え、兵庫県姫路市、岡山市、静岡県三島市などで11月から撮影に入る。来年5月公開予定。
 主演の佐藤さんは映画「腑抜けども、悲しみの愛をみせろ」などで確かな演技力を見せ、ヨコハマ映画祭主演女優賞を受賞。制作発表会の席上、今月五所川原市金木町の斜陽館を訪ねたことを明かし、「斜陽館に行ってみて、なぜあんなに貴族っぽい振る舞いや上品な言葉を使うのか、いたく分かった」と感激した様子で話した。
 相手役の上原役に映画「伊藤の話」の主演で秋原作品に3作連続出演となる温水洋一さん、かず子の弟直治役に伊藤陽佑さん、かず子の母役に高橋ひとみさんを起用。
 脇役陣も真砂皓太さん(三宅医師役)、小倉一郎さん(和田役)ら個性派ぞろい。凛華さんは上原の妻役で、「津軽が誇る作家太宰の作品に登場人物として出演できるのをうれしく思う。心優しい妻役を演じたい」と抱負を語った。
【写真説明】主演の佐藤さんを囲んで談笑する出演者たち(右端が凛華さん)