歌手の故美空ひばりさんの代表曲「リンゴ追分」で日本一を競う第16回全日本リンゴ追分コンクール(同コンクールを推進する会主催)が17日、弘前市民会館で開かれ、岩瀬美千子さん(57)=札幌市=がグランプリに輝いた。また津軽やリンゴなど青森にちなんだ歌詞が入った歌で競う「アラカルト部門」では、34人からなる和歌山混声合唱団・和歌山女声合唱団がグランプリを獲得した。
 今大会は北海道から九州まで両部門で約100人の応募があり、テープ審査の結果、リンゴ追分部門に8人、アラカルト部門に十の個人・団体が出場。美空ひばりさんの「人恋酒」などを手掛けた作曲家の徳久広司さんが審査委員長を務めた。
 リンゴ追分部門で抜群の歌唱力と表現力を披露し、満員の会場を魅了した岩瀬さんは3年前に息子を亡くし、孫からは「(リンゴ追分は)パパが好きだった曲だから、一番になってきて」と声を掛けられていたという。
 グランプリ発表の直後に両手で顔を覆った岩瀬さんは、受賞後に再び披露した歌では涙で声にならない場面もあったが、会場からは大きな拍手が送られた。
 岩瀬さんは「受賞を聞いていろいろな思いがこみ上げてきた。今でも夢を見ているようだ。早く孫に報告したい」と感無量といった表情だった。
 またアラカルト部門では「つんつん津軽」「鶴の舞橋」など本県にゆかりのある歌が会場に響き渡った。
【写真説明】グランプリ受賞後、リンゴ追分を熱唱する岩瀬さん