弘前市の公益財団法人鷹揚郷の創設者・初代理事長で名誉会長の舟生富壽さん(ふにゅう・とみひさ)が10日午後0時3分、慢性心不全のため入院先の鷹揚郷腎研究所・弘前病院で亡くなった。93歳。通夜は16日午後6時から、葬儀は17日午前10時から、ともに弘前市南城西2丁目の公益セレモニーホールで、鷹揚郷と舟生家の合同葬で執り行う。葬儀委員長は鷹揚郷理事長の鈴木唯司さん。自宅は同市松原西1の12の34。喪主は妻の朋子(ともこ)さん。 舟生さんは山形県新庄市生まれ。東北大学医学部卒業後、同大医学部付属病院を経て弘大医学部教授、同付属病院長などを歴任。 鷹揚郷は1973年に設立許可を受け、舟生さんが初代理事長に就任。74年に腎研究所・弘前病院を開院、77年に青森病院を開院し、腎不全の病態研究や透析医療、腎移植とリハビリ治療などに取り組んできた。 2001年5月には、泌尿器科学教育・研究、診療や社会への貢献などが評価され勲三等旭日中綬章を受けた。今年3月まで理事長を務め、6月に名誉会長に就任した。 |