冬夏言

 

2017/4/11 火曜日

 

「地獄ですよね」。勝っていながら、期待に応え続けることの難しさ。体操男子の内村航平選手が9日の全日本選手権で前人未到の10連覇を達成した後、つい本音をこぼしたという▼ロンドン、リオデジャネイロ五輪と2大会連続個人総合金メダルに輝いた内村選手。日本体操界初のプロとして迎えた初戦だったが、予選はまさかの4位と苦しいスタートだった▼決勝も満足のいかない内容。3位で最終種目の鉄棒に臨んだが得点は伸びず、「負けても悔いはない。負けた方が楽かなと思った」というほどの出来。それでも、先行する2人が伸びず逆転で栄光をつかんだ▼僅差になることは分かっていた│とはいえ、2位とは0・05点差。リオ後の体調不良でも勝利をつかむ、これが内村選手の強さだ。今大会の若手台頭には素直に喜びを表すのも絶対王者たるゆえんか▼スケート、レスリング、トランポリン、水泳では10連覇がある。柔道、陸上ハンマー投げではそれ以上を達成した人たちがいる。体操をメジャーにしたい思いで苦しさを乗り越え、前を向く姿に今後の活躍を期待し、見守りたい。

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2017/4/9 日曜日

 

つがる市に乳幼児から高齢者までの健康づくりの拠点となる施設「つがる市民健康づくりセンター」がオープンした▼最大の特徴は市内各地で行われていた各種健診を集約的に行えることで、受診率向上が期待できる。さらに隣接するつがる市民診療所と連携し、食事と運動の両面で健康指導も行いやすくなった▼市は今年度、受診率向上の対策として、働き盛りの30歳以上の市民を対象に、商品券などに交換できる元気健康ポイント事業を展開するほか、女性が健診を受けやすいように健診のレディースデーも設けるという▼4月3日の開所式では、地域の人たちから「きれいな施設で気持ちまで明るくなるっきゃ」「退職したばって、隣の人と健診さ行ぐがな」と前向きな声が聞かれた▼地方の高齢化は待ったなし。誰もが思い通りにならないことではあるが、できるなら、家族や友人とともに過ごす健康で穏やかな時間は少しでも長いほうがいい。健診による病気の早期発見、生活習慣改善による病気の予防が大切な人たちの健康寿命延伸につながる。受診を呼び掛け合い、健康づくりに努めたい。

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2017/4/8 土曜日

 

「春風や闘志抱きて丘に立つ」。明治~昭和期の俳人、小説家高浜虚子が1913(大正2)年、神奈川県鎌倉市で詠んだ句▼愛媛の伊予尋常中学校(現・松山東高校)の同級生で、かつては親友だった河東碧梧桐(かわひがしへきごとう)の五七五にとらわれない作句に対抗すべく、有季定型を重んじて客観写生、花鳥諷詠(ふうえい)の理念を貫くため俳壇に復帰した際の作だ▼59年4月8日に85歳で永眠したことから、忌日は虚子忌、または戒名の虚子庵高吟椿寿(ちんじゅ)居士にちなんで椿寿忌と呼ばれる。加えて今年は、虚子にとって俳句の師正岡子規の生誕150年に当たる▼冬夏言子は事件事故、政治などドロドロした分野の記者生活が長く文学の分野には疎い。文化の薫り高い弘前市内の読者が最も多い弊紙だけに、並み居る文化人の前で虚子、碧梧桐を論じることなど恐れ多い▼ただ虚子忌、子規生誕150年の節目に一句ひねってみようか。「五十の手習い」にも遅すぎた感はあり、人生を子規が好きだった野球に例えるなら終盤の七回裏といったところ。それでも作句は心を豊かにしてくれると信じ、少し軌道修正といきたい。

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2017/4/7 金曜日

 

きのう、真新しいランドセルを背負い、保護者に手を引かれて歩く新入学児童の姿を多く見掛けた。弘前市内のほとんどの小学校で入学式が行われたという。弘前大学教育学部附属小学校ではきょう入学式を迎える▼きのう時敏小学校で行われた入学式の席上で、県警が子どもの犯罪被害を防止するために新たに制作した防犯マニュアル「子どものしおり」が新入学児童の代表者に贈られた▼マニュアルはA4判のフルカラーで全12ページ。不審者の特徴、声を掛けられた際や連れ去られそうになった際の対処法をイラスト入りで分かりやすく紹介している。県警は県内の全小学校297校の新入学児童約1万人に配布する予定だ▼残念なことに子どもが被害者となる事件が後を絶たない。先月下旬には千葉県内でベトナム国籍の女児が遺体で見つかった殺人・遺体遺棄事件が発生。登校中に事件に巻き込まれたとみられる▼未来ある子どもたちが犠牲になってはならない。県内では今回のマニュアルが十分に活用されることを切に願うまた地域の大人は子どもが健やかに成長できるよう見守っていこう。

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2017/4/6 木曜日

 

あらま、顔が少々ふっくらしたかしら。おやおや、髪の毛はだいぶ量が減ったような。運転免許証の5年ぶりの更新。新たに交付された免許証の顔写真は時の流れを如実に物語っていた。一目瞭然、認めたくはないが、相応に年齢を重ねているらしい▼更新の講習を受けながらふと思ったことがある。冬夏言子もいずれ、免許証を自主返納する時が来るのだろうかと。先月までは東京勤務だったから、移動はほとんど電車。車の運転に関しては全く意識することはなかった▼だが、本県ではなかなかそうはいかない。通勤はもちろん、スーパーへの買い物、病院通いなどたいがい車で出掛けることになる。車がなくては日常生活がままならない地域事情があるのだ▼とはいえ、運転に自信がなくなったり、家族に不安を抱かせるようになったら、自主返納を含めた「英断」が必要になるだろう▼きょうから春の全国交通安全運動が始まる。交通安全はルール順守が基本だ。免許証の馬齢を重ねた顔が気恥ずかしいが、これは恥ずかしがらず大声で訴えたい。皆さん、交通ルールを守りましょう!

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